仕事以外引きこもりの私が、婚活を成功させて人生を変えるまで

女性


「仕事以外引きこもりがちな私が、
パートナーを作ることがあるのだろうか」

「仕事以外引きこもっているけど、
まぁひとりの方が気楽でいいよね」

そんなことを、「仕事以外引きこもり」の私は考えていました。

疲れを癒す休日だからこそ、1人で気楽に過ごす。

好きなときに好きなことをする

寝てばかりでも誰にも迷惑をかけないし、文句も言われない。

本を読んでもゲームをしても良いし、
インドアな趣味を極められます。

仕事以外引きこもりな私にとって、
インドアで過ごす時間は、至福のひとときでした。

だけど、そんな日々を続ける中で私は、ふと思いました。

「このままずっと1人で生きるのかな」

「私にとって本当の幸せはどこにあるのだろう」

1人で気楽に人生を過ごすことも、
このご時世全然ありだと思います。

しかし、私はそれを選びませんでした。

人生の喜びや悲しみをパートナーと分かち合い、
ともに生きる
こともまた、素晴らしいことだな
と感じたからです。

今回は、そんな「仕事以外引きこもり」だった私が、
婚活を成功させて人生を変え、
パートナーと共に幸せな人生を歩み出すまで

の体験談をお話します。

仕事以外引きこもりだった私

私は幼いころから、人付き合いが苦手でした。

なぜなら、おしゃべりが苦手だったのです。

人と話すと、後から、

「あの話をしてよかったかな」

「こんな話をしない方がよかったかな」

と考えすぎて、疲れてしまう性格でした。

そのため、おしゃべりの輪の中では口を開かないで、
静かにしていることが多かったです。

話術に自信がないばかりに盛り上がれないのは、
少し寂しいのが本音でした。

だけど、人付き合いで傷つくよりは、
ひとりで気持ちを落ち着けたい
と思っていたのです。

そんな私が、社会人になって
急激に人付き合いが上手くなるはずがなく……

私には仕事上の必要最低限のコミュニケーション
さえストレスでした。

ゆえに、仕事が終わると真っ先に帰宅する日々。

仕事帰りに同僚とごはんすることは、当然、回避です。

仕事から帰って、ひとりの時間が、何より気楽でした。

休みの日は、
コミュニケーション疲れを癒すために寝るばかりです。

気付けば、私は立派な
仕事以外引きこもり」になっていました。

合コンに誘われて

仕事を始めて、約五年が経過しました。

私は仕事以外引きこもりを続けていました。

ネットサーフィンなどインドアな趣味を楽しむ生活。

仕事以外の時間は気楽でしたが、
心の奥底には不安な気持ちがありました。

「このままでいいのかな」

「ずっとこのまま、ひとりで生きていくのかな」

焦る気持ちはあるけれど、どうしようもない。

引きこもりを続ける以外の選択肢はない……。

そんなある日、会社の同僚から「合コン」に誘われました。

「合コンに行ったことがない」という話をしたら、
「セッティングする」と言い出したのです。

最初は断ろうと思いました。

だけど、ふと、
「人生で一度くらい合コンに行ってみようかな」と思いました。

もしかしたら人生で一度きりの、
合コンに参加するチャンスかもしれない。

私は、合コンに参加することになりました。

本当は人前に出るのが恥ずかしい気持ちが三分の一、
コミュニケーションが怖い気持ちが三分の二でした。

それでも、人生に一度の機会だと思って
挑戦することにしたのです。

やがて合コンの日が来ました。

職場で地味な私ですが、
できる範囲で可愛くしようと頑張りました。

しかし引きこもりの雰囲気は簡単には隠せません。

結局は、いつもどおりの地味な姿
合コンに参加することになりました。

飲み屋さんにつくと、三人の男性が待っていました。

仕事以外引きこもりの私は
緊張しきって、うまく話せません

同僚が振ってくれた話に、
なんとか相槌を打つばかりです。

そんな私に、たまたま正面の席に座った男性
優しく接してくれました。

イケメンとは言えませんでしたが、
見るからに優しそうな男性です。

話す内容はとてもしっかりしていました。

仕事の話を聞くと、
まじめに仕事に打ち込んでいることが窺えます。

私はだんだん彼の話に引き込まれていき、
合コンが終わるころには、
すっかり彼に好感を抱いていました

アラサーでしたが、
中学生のとき以来の「好き」という感情が胸を突きます。

しかしコミュニケーションが苦手な私には、
彼の連絡先を聞く勇気はありません

そして、私には連絡先を聞かれるほどの魅力はありません。

縁が切れるのかと思ったそのとき、
同僚が、こう言いました。

「全員の連絡先を交換しよう」

こうして、気になる彼と、
引きこもりの私の縁は続くことになりました。


引きこもりの恋と失恋

家に帰った私は、ドキドキしていました。

初めて合コンしただけではなく、
好感を持った男性と連絡先交換をしてしまったのです。

浮かれた私ですが、まだ連絡先を交換しただけです。

ひとりの力で思い切って連絡してみる勇気はありません

恋をした私は、
誰かと恋バナをしたくてたまりませんでした。

つい、合コンをセッティングした同僚に
「合コンで気になる人がいた」と打ち明けました。

同僚は驚いて、こう言いました。

「もちろん協力するよ」

同僚は、相手をデートに誘うための文面を
一緒に考えて
くれました。

私は思い切って送信しました。

すると、返事がきたのです!

いいよ。ご飯に行こう

私は天にも昇る気持ちでした。

人生で初めての合コンに続き、人生で初めてのデートでした。

彼につり合う自信は一切ありませんでしたが、
その気持ちを乗り越えるくらい、
彼に会いたいという気持ちが強く
なっていきました。

デートの日になりました。

私は、ドキドキしながら彼を待っていました。

彼は車で迎えにきてくれて、私たちは一緒に食事をしました。

緊張して何を食べているのかよくわからないくらいでしたが、
とにかく一緒に過ごせることが嬉しくてなりません。

食事を終えて、別れる間際に、私は勢いで告白しました。

「好きです、付き合ってください」

……ごめんなさい。他に好きな人がいるんだ」

生まれて初めての告白をして、あっけなく振られました。

アラサーにして、生まれて初めての失恋をした私。

振られたショックは非常に大きかったです。

「(ばかばか……!引きこもりの私が
彼と付き合えると思っていたの?)」

「(どうして告白しちゃったんだろう!恥ずかしい!)」

私は泣きながら、自分を罵りました。

一方で、彼を好きだという気持ちが止められません。

私はつい、失恋した後に、彼に連絡してしまいました。

「ごめんなさい。とても辛くて連絡してしまいました」

「いいよ。俺も振られたことがあるから、辛さがわかるよ」

話を聞くと、彼は元カノに傷つけられて
ショックを受けたことがあったのです。

本当は私を傷つけたくなかったのだと、彼は言いました。

「連絡してきたら、絶対に返事は返すから。安心していいよ」

とても優しい男性でしたが、
付き合えないのに連絡を続けることは苦しみを伴いました

恋愛経験がほとんどない私には、
失恋の痛みをどうやって和らげればよいのかわかりません。

ネットサーフィンが趣味だったので、
インターネットで回答を探しました。

すると、
「絶対に付き合えない相手なら、思い切って連絡を絶つ」
という話を見つけました。

私は、その通りかもしれないと思いました。

連絡をしていると嬉しくなるけれど、
連絡していないとき、とても辛い気持ちになるからです。

私は泣きながら、彼の連絡先を削除しました。


自分磨きとパートナーとの出会い

好きだった彼の連絡先を削除した喪失感は、
とても大きなものでした。

私は毎日泣きながら過ごしました。

しかし、いつまでも涙に暮れてはいられません。

私はネットサーフィンで、
失恋の心の傷を癒す方法を探しました。

そこで発見したのが
新たな恋で心のスキマを埋める」方法です。

仕事以外引きこもりの私が、新たな恋を探す……。

今までの私では考えられないことですが、
失恋の心の痛みはすさまじく、
どんな方法でも試したいほど
でした。

しかし、新たな恋を探しても、
振られてしまっては意味がありません。

もっと本気で自分磨きしていたら、
失恋しなかったかもしれない」

後悔が胸を苛みます。

「次に好きな人ができたときに、
選んでもらえる私になりたい!」

そう思った私は、自分磨きを始めました

まずは仕事以外引きこもりを辞めました。

ジムのプールに通い出したのです。

ダイエットが目的でした。

仕事が終わるとジムに向かい、プールで泳ぎました。

休日にはエステサロンに入会し、
リンパマッサージの方法を学び、自宅でマッサージ。

さらに、ダイエット食品を食事に取り入れ、
本気のダイエットに取り組みました。

生まれて初めての本気のダイエットは成功しました。

泣きながらプールで泳いだ結果、10キロ近く痩せたのです。

すらりとした体型を手に入れると、
自然と、自分に自信が持てるようになってきます。

徐々に、外に出るのが楽しくなってきました。

人生で初めてのダイエットに成功したとはいえ、
まだ心の傷は癒えません。

「新たな恋で心のスキマを埋める」ために、
私は婚活を始めました

私は引きこもり時代には連絡を取っていなかった
学生時代の友達に連絡を取りました。

「一緒に婚活をしない?」

誘ってみると、
ちょうど婚活をしたいと思っている友達がいました。

私たちはたくさんの合コン、街コンに参加しました。

もともとコミュニケーションが苦手な私。

最初は異性とコミュニケーションを取るだけで
辛い気持ち
でした。

学生時代の友達が一緒だったから、
婚活を続けられたのかもしれません。

友達と一緒に頑張るうちに、
とある合コンの席で、ひとりの男性と知り合いました。

とても優しそうな男性ですが、
最初は強い印象はありませんでした。

ただ、彼の話はとても面白く、
にこにこしながら打ち解けられた
記憶があります。

合コンが終わった後、彼が連絡先を聞いてきました。

将来の夫となる相手とは、こうして合コンで出会いました。

合コンで出会った彼は、私と同じく婚活中の男性でした。

婚活するために、お洒落を学んだと、
彼は包み隠さず私の前で言いました。

婚活を成功させるために、
一生懸命頑張ってお洒落していることを、力説する男性。

彼の話を聞いた私は「正直な男性だな」と思いました。

彼の素直さと正直さ、率直さに触れていると、
徐々に心が癒えていく
のがわかりました。

映画デートに始まり、ショッピング、イベント。

私たちはしばらく二人の時間を過ごしました

人付き合いが苦手な私ですが、
彼と過ごす時間には辛さを感じません

逆に、パートナーと過ごすことは、
とても幸せなことなのだと気付きました。

誰か一緒に過ごす時間に幸福を覚える日が来るとは、
仕事以外引きこもりだった時期には考えられないことです。

やがて、彼からプロポーズされました。

私はOKしました。

一生ひとりで過ごすと思い込んでいた私は、
こうして婚活を成功させました。

あのとき合コンに行ったから、今の夫と出会ったのです。

今は夫と子供に恵まれて、
家族とともに過ごす幸せを実感

しています。

一歩踏み出すことで人生が変わる

仕事以外引きこもりだった私の人生が変わったのは、
同僚に誘われた合コンがきっかけでした。

引きこもりが合コンに行くとき、
少しばかり、いえ、かなりの勇気が必要かもしれません。

引きこもりになってひとりの時間に慣れると、
他者との触れ合いが億劫になります。

他者と触れ合えば、コミュニケーションに失敗し、
傷つく
可能性が生まれるからです。

けれども、広い世界には、
あなたとフィーリングが合う誰かがきっといます

あなたにぴったりの誰かに、出会ってみたいと思いませんか

フィーリングが合うパートナーと一緒にいると、
ひとりでいるとき以上にほっとします

特別なことをしなくても、
美味しいご飯を食べて「美味しいね」と
言葉を交わすだけで、幸せになるでしょう。

そして、今、引きこもりでも
(あるいは仕事以外引きこもりでも)、
出会いのチャンスは必ずあります。

大切なことは、一歩を踏み出す勇気

私のように、気まぐれの合コン参加でも構いません。

たとえ合コンで人生のパートナーに出会わなかったとしても、
行動すれば前に進みますし、出会いは必ず繋がります。

おそらく、長くひとりの時間を過ごしてきたからこそ、
出会える誰かがいるはず
です。

「人生をパートナーと過ごしたい」と少しでも思う方は、
ぜひ勇気を出して、一歩を踏み出してみてくださいね。

運営 つちもちのメッセージ

ふと、「人生で一度くらい合コンに行ってみようかな」
と思ったことから踏み出した一歩。

その感覚で行動することって大事ですよね。

そこで行動して生まれた結果は、たとえ失敗であっても、
人生にとってマイナスなことは絶対ありません。

今回の執筆者様も、行動、失敗、学び、から
人生にとって大きな存在を得ることとなりました。

成功の反対は、失敗ではなく何も行動しないことです。

是非あなたも、
「これやってみたい」とか
「こんなことできたら素敵だな」とか
思う感覚が生まれた時には、その感覚を大切に、
一歩先へ進んでみてもらいたいなと思います。

その先には、より一層の豊かな人生が待っています。














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